2011年03月26日

原子炉ペディア Vol.1 (原子炉の構造)

実は、小生、大学時代に原子力工学を専攻しておりました。実にふまじめな学生でしたので、あまり堂々と有識者面するほどではないのですが、一般の人の中では多少の知識はあります。
最近、福島原発については、Twitterで、言いたい放題させておりますが、専門的なお話も多いので、用語解説を作ってみました。新聞などを読むときにお役に立てれば。

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【炉心 ろしん】 原子炉の心臓部分。炉心の中の燃料棒から出される熱で水(冷却水)を沸騰させ、蒸気をパイプで外に出す。パイプから出る蒸気を使ってタービンを回して発電する。蒸気機関車の石炭を燃やす部分が核反応に代わっただけと考えてよい。

【圧力容器 あつりょくようき】 炉心を構成するカプセル型の容器。この中に燃料棒、制御棒、冷却水があり、炉心を構成する。

【燃料棒 ねんりょうぼう】 原子炉の燃料である核物質を棒状に固めたもの。炉心の中に何本もある。被覆材であるジルコロイド合金の内側にウラン燃料が固めて入っている。ウラン燃料の核分裂によって発熱する。

【核分裂 かくぶんれつ】 原子の中心にある原子核が分裂して、より小さな元素番号の原子になること。分裂の際に大きな熱エネルギーを放出すると同時に中性子などの放射線も放出する。

【中性子 ちゅうせいし】 ウランなどの核燃料が核分裂を起こした際に放出される。炉心内では、放出された中性子が別のウラン燃料に吸収され、新たな核分裂を連鎖的に引き起こす。

【制御棒 せいぎょぼう】 核反応をコントロールするために炉心の中に何本も入れてある。燃料棒と燃料棒の間に挿してあり、飛び交う中性子線を遮断する。原子力発電所の運転員は制御棒を抜いたり挿したりして核反応をコントロールする。

【格納容器 かくのうようき】 炉心の外側に作られている頑丈な容器。原子炉の最後の砦として、想定される最悪の事故の際に、放射性物質を封じ込める前提で作られている。

※ 上記は福島第一原発で採用されている、沸騰水型炉(BWR)原子力発電所の説明です。


タグ:原子炉
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posted by まつ at 01:13| 独り言