TVで「きゃりーぱみゅぱみゅ」を見ていたら、ふと大昔にTV番組のBGMで流れていた、「POPCORN」というタイトルの曲を思い出しました。この曲のことは何十年と忘れていたのですが、何故か、ふと思い出しました。あの曲はテクノポップというものが世の中に現れる前のものですが、随分とテクノっぽかったかなと。今思えば。
早速、YOUTUBEで探したらありました。有り難い!!
やはりテクノポップですよね。これ。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」に通ずるものがあると思いません??でも調べてみると、世の中にテクノポップが出てくる10年前の1969年に発売された曲でした。
テクノポップと言えば、70年代後半に出て来たドイツの「クラフトワーク」が元祖で、その影響を受けた日本のYMOが、よりポピュラーな音楽に仕立てて世界に受け入れられたというのが、一般的な歴史解釈でした。それ以前にもシンセサイザーを駆使した電子音楽的なものはありましたが、どちらかと言うと前衛的なものが多く、「テクノ」ではあっても「ポップ」ではなかったかと思います。「タンジェリンドリーム」なんかが代表的なグループでで、「プログレッシブロック」の一部として扱われておりました。
ところが、この「POPCORN」は、全然前衛的でなく、「テクノ」であり「ポップ」ですから、正真正銘テクノポップですよね。作られたのが1969年なのが驚きです。
調べてみると、この曲を作った人は、Gershon kingsleyという人でした。
それで、更に、この人を調べると、なんと、POPCORN以前にあのエレクトリカルパレードのテーマ曲を作っておりました。
これも有り難いことに、オリジナル音源らしき(自身がないでですが)がYOUTUBEにありました。
正確には、「Baroque Hoedown」というのがこの曲のタイトルです。
この曲は、Jean-Jacues Perreyという人との合作だったらしく、Perrey&Gershonという名義になっておりまして、60年代に2人で多くの楽曲を残していたようです。是非、残りの曲も聞いてみたいものです。
ということで、私の判定といたしましては、テクノポップの元祖はこの二人ということで、そのうちの一曲が「Baroque Hoedown」すなわち、エレクトリカルパレードのテーマ曲ではないかと思うのです。ちなみにこの曲が、エレクトリカルパレードのテーマ曲に選ばれたのは70年代になってからで、最初からエレクトリカルパレードに向けて作った曲ではなかったようです。しかも当初は手違いで作曲者の二人に無断で利用してしまい、ディズニーランド側が後から謝罪に行ったとの逸話も残っておりました。
音楽の歴史は奥が深いですよね。