2014年05月04日

恋するフォーチューンクッキー(セブンスで浮遊感)

恋するフォーチューンクッキーのサビの解析レポートの続きです。

今回のテーマは、「そんなわるくないよ」の「よ」の音についてです。

#2回目までと同様に、話をわかりやすくするためにキーをC(ハ長調)にしております。原曲はD(ニ長調)です。

おさらいですが、「わるくないよ~」は、「ミラシラソミ~」となっております。
ポイントはこの「ミ」のバックで演奏されているコードにあります。
「ミ」ですので、古典的な音楽理論に乗っ取ると、Emを鳴らすのが一般的です。
ところが、ここでは、Fが鳴っております。Fは(ファ、ラ、ド)で、その上で「ミ」を歌いますので、全体としては、(ファ、ラ、ド、ミ)となり、FM7(Fメジャーセブン)のコードの響きになっております。
続けて、その後の、「ヘヘィヘィ~」は、「ラド~レ~」で、この「レ」のコードもDmではなく、Emになっており、Em7(Eマイナーセブン)のコードの響きになっています。

これらのセブンスコードには独特の浮遊感がありますが、バックの演奏で7thの音を強調するのでく、歌のメロディで7度の音を歌って浮遊感を出しているのがこの2小節の特徴です。そして、その後の「つきを~」のメロディはその前と同じ「ラド~レ~」なのですが、今度はちゃんとDm上の「レ」に帰着させて安定感を取り戻したところで、一気に、「笑顔を見せること!!」と歌って聞き手を引きけています。

今までのお話を要約しますと、このサビのメロディは、
(1)全体には、四七抜き音階で叙情感を醸し出し、
(2)「ないよ」の「よ」と「へへィへィ」の「ヘィ」のセブンス音で、浮遊感を感じさせながら、
(3)最後には、安定的な1度音に戻して、
(4)「笑顔を見せること」の決め台詞に持ち込む。
というのが、私の解析結果でした。

(4)は作曲技法とは関係ないと思うかもしれませんが、そんなことはないのです。歌詞とメロディが組み合わさって楽曲というものが出来ていますので、大事なことなのです。サビの頂点の部分も、「未来はそんな悪くないよ」という心に刺さる歌詞と組み合わさることによって、メロディも心に「ぐっ」とくるものかと思いますので。

と言うわけで、「恋するフォーチューンクッキー」の解析は以上です。
ちなみこのように、他人が作った曲を分析することを音楽の世界では、「アナリーゼ」というそうです。単に、「アナライズ」をのドイツ語だとは思いますが、作曲家は古今東西、皆行っていたようです。

私的には、これはこれで単に曲を聴くのとは違った楽しみ方だと勝手に思っております。
また、ネタがあったらここでご披露しましょう。




タグ:音楽
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posted by まつ at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言
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